スナッチングを減らす(ルーテシア2/ph2/RXT) 2005.04.19. 27000km位

A/Tのミッション・トルクロッドの補修というか加工というか何というか。


私の金色号ph1/16v/5MTでもいろいろ対策を行いましたが。。。
●以前のレポート: *エンジンマウント右 *エンジンマウント左 *ミッション・トルクロッド ●

今回、我が家へやってきた親父号・金ピカph2/RXTでもエンジンのスナッチングが気になりましゅ。

納車後、保証継続点検を受けた際に「エンジンマウント右(液体封入の物)」から液漏れ発覚。
&サーモスタットハウジング取り付け部分から冷却液噴出の跡が…。原因は内部のOリングがもう寿命。
ということで、この2点は後日 無償交換していただけました。

んが、ミッショントルクロッドは「破損・亀裂」などの見た目ではっきりわかる異常がないため交換は有償になります。
要するに「へたり」は「消耗」にあたるので「消耗品扱い」になるっちゅーことです。

ということで、自分でスナッチング対策を行いました。<我ながら、アホか変態か…、ですな。



まずは、無償交換していただいた部分からご覧いただきましょう。



見慣れた人には見慣れた光景。(笑)

液体封入式エンジンマウントの裏側ゴム膜がバビバビ。
更に液が噴出した勢い(?)でゴムが’むにゅぅ’とめくれておりました。
中はカラッカラに乾燥。

標準装着と同じ新品に(not RS用)交換していただきました。



続きましては、サーモスタットのOリング交換。

吸気ダクトを外し、吸気ダクトをエンジン吊り下げフックにゴムバンドで止めてある部分のすぐ下に黒い樹脂でできたサーモスタットハウジングがあります。

写真赤矢印で示した物体。
これはM6の固定ボルト3本を緩めて取り外した状態です。 冷却液経路内にクーラントが溜まっているのが見えますね。

この中からサーモスタットを取り出し、その外周に装着されているゴムパッキンを交換してもらいました。

根本的にはサーモスタットハウジングが樹脂製だということに問題があると思うのですが。(^^;
ちなみにRSは金属製。
互換性あるのかなぁ??

パッキン交換が済んだら元通り装着して冷却液を補充して完了。


さて、このエンジンマウント右の交換だけでも、けっこう乗り味はジェントルになったのですが。。
自分の金色号ph1/16vはこの辺りの部品を昨年一年かけてほぼ新品に交換してありますので、乗り比べるとどうもまだ金ピカ号ph2/RXTの乗り味がしっくりこない。

例えば渋滞などで微速前進している時の1速と2速の変速の際とか…。それから、一定速で走ろうとスロットルを微妙に動かしているシーンでの「グラッ&ガクン」が、運転手の感覚とはズレて発生するんですよね。
この微妙なズレ、けっして気持ちのいいものではございません。

ということで、今回の「A/Tのミッション・トルクロッドの補修というか加工というか何というか」を施すことになったのであります。

では、件のブツを取り外してみましょう。

水色矢印(大端部側)は表裏から16mmレンチでボルトナットを取り外します。
黄緑矢印(小端部側)は18mmレンチ使用。
この2本のボルトを取り外すとトルクロッドは外せます。

それから赤矢印は、黄緑矢印のボルトが固定されている「鋳物のブラケット」がトルコンハウジングに装着されているボルトです。緩みがないかついでですので確認しておきました。微妙に緩んでた。
(写真で見える2本以外に上側ボルトのその奥に、上から下向きにもう一本ボルトが刺さっています。)



ここから部品の置き方を左右逆にして撮影しちゃってますがお許しくだされ。

外したロッドの大端部側のアップです。
ブッシュの構造(ゴムのある部分とない部分)がわかりやすいように画像処理してあります。

上下方向にはゴムが外周までつながっています。
前後方向には隙間があります。
ということで、この前後方向の隙間をゴムの板で埋めてみました。

使用したのは 耐油性・耐熱性に優れるゴム板、厚み:3mmです。(名称失念。ホームセンターで¥200.位で購入)

キチキチなので挿入するのはちょいとコツがいりますが説明が面倒くさいので省略。(^^;

外周側だけ接着してあります。中心側のゴムとはフリー状態。でも、、キチキチ密着状態ですネ。


今度は、小端部側です。
この穴の径は14mm。なのに固定ボルトの径は12mm。その為、隙間に水が溜まっていてボルトを緩めるときに きちゃない水 がジョロジョロ〜と出てきて気持ち悪かったです。
なので、隙間を埋める措置をついでに施しました。アルミ板を丸めてカラーを作り、ブレーキパッドグリスを軽く充填。(一般的なグリスと違って耐熱性が高いため使用。)
一般的なグリスだと熱で液化して流れ出して…。面倒なことになるでしょう。↓↓

ブッシュと「1:ブラケットの固定面」 「2:雌ネジ」 「3:ボルトの頭」 が触れる部分にグリスが付くと固定具合が良くなくなるので注意。(詳細は略)

シリコン充填剤の方がよかったかな。 ま、すぐ手の届くところにあった物で間に合わせただけでございますので御免。(シリコン充填剤の耐熱温度も十分高い=約150℃)

ということで、トルクロッドへの処置は完了。

では、取り外したのと逆の順番で取り付けます。

大端部側のアップ。

挟み込んだゴム板(茶色)は両側に余りを作っておいて折り返した状態にしてみました。

これは単にゴム板の「外れ止め」の意味合いでございます。


テスト走行してみました。
抜群!

微速走行時に非常〜に気を使ってスロットル操作をしておりましたが、普通のオートマ車の感覚で大丈夫になりました。^^♪

ネガティブな部分も一応書くと、信号待ちなどでDレンジ・アイドリングにて停車中、ステアリングなどに伝わってくる振動が若干大きくなったかなぁ?
ま、ほんの少しだし、「クルマというものはアイドリングで停止してる目的の物ではなく、走るための物なのでまぁ善しといたしましょう。」と考えれば許せる範囲でございました。<私の感覚で。


あとは耐久性についてですが。。。
材料費も安いし、作業も30分程度で出来るので、またスナッチングが気になったら点検&再施工するってことでいいかなぁって思っております。(w

んで、もう、こりゃアカンわ〜。となったら新品部品に交換。という寸法で。。。^^;

<注意>
このページを参考に作業される場合は100%ご自身の責任のもと行ってください。
当方はトラブル・事故などが発生しても一切関知いたしません。



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