エンジンマウント交換('03.10.26.・35200km)

昨年12月と今年の4月にサーキット走行を行ったためかしら。普通の人より痛むところが違うみたいな私の金色16v・・・。


’03年の夏ごろよりどうもエンジンのスナッチングや走行中に段差を超えた時などの足回りとエンジンとの揺れの位相差が気になっておりました。
先日のFBMへ参加した際、お友達のルーテシアを運転させていただいたのですが、やはり私の愛車のエンジンマウントはきちんとした機能を発揮していないと断定。
CADONOさんでエンジンマウントを購入して自分で取り替える手はずを整えておりました。

ちなみに、RS用のエンジンマウントは¥20K。 1.6L用は¥36.7K。となぜか妙な価格の開きがありました。
またそのうち適正価格に変更されるのかもしれませんが、この両者には互換性があるのでどちらの車両へも両方のエンジンマウントが取り付けが可能とのこと。そのため私は問答無用でRS用を購入いたしました。

さて、「いつ、交換しようかな〜〜?」と呑気に日曜の朝、愛車の近くまで歩み寄った私。ふと右ホイールハウスの中を覗きこんでしまいました。



これがその時の画像です。

なんと!右前輪のインナーフェンダーの接合部からロアーアームまで赤茶けた液体が流れた跡があります。

うぬ。。。 これは。。。 エンジンマウントの液体封入式ダンパー機構から液漏れが生じた証拠ではなかろうか??

「いつにしようかなあ?」なんて悠長なことは言ってられなくなって即交換作業を始めることにしたのであります。



エンジンマウントと一言でいいますが、実は3ヶ所でエンジン及びミッションが車体と固定されております。

「1」: 今回交換した右上のマウント。(写真下の赤丸内)

「2」: バッテリーの真下でミッションケースに接合されています。

「3」: 車両中央のエンジン&ミッション後方にリンク形状のものが装着されています。



「3」は走行2万キロのころ、クレーム交換でAT用(1.4L・RXT用)のリンクに交換してもらっているので、とりあえず今のところは問題なしと判断していたのですが。。

うーむ、、「1」のマウントの液体が流れ出てたら、単なるゴムの塊より性能は劣ってしまいます。

サスペンションで例えて言うなれば、ダンパーを外してバネだけの足回りみたいな状態。

ビヨンビヨンとショックを吸収することはできても、その振幅を減衰する機能がない状態です。

ということで、以下はその交換作業のレポートでございます。




まずは下準備。

何もせずにエンジンマウントの固定ボルトを外すと・・・、
エンジンが下へ落ちてきます。<当り前。

そうならないように、エンジンを下から支えます。

アンダーカバーを取り外し、ガレージジャッキでエンジンをほんの2〜3cm持ち上げた状態で固定します。
(エンジンの重みでエンジンマウントのゴム部が押しつぶされているため、多少持ち上げてやって、ちょうどストレスなくエンジンマウント固定ボルトを緩めることができる位置関係になるのです。)


下準備が整ったらエンジンマウントとエンジンを接続しているブラケット(兼タイミングベルト上側カバー)を取り外します。

写真の青矢印で指し示した3本のボルトと1個のナットで固定されています。全てレンチサイズは16mm。
一番左のブラケットとマウントを接合しているナットを取り外すためにはボルトが突き出ているのでディープソケットが必要。
今回は手元にすぐあったプラグレンチで代用。←真似するなよ〜〜〜。^^;



はい、ブラケットが外れました。
続いてマウントを取り外します。

緑矢印で示している4本のボルトを外します。
これも16mmです。


マウントを取り外してみて、、、タラーリ汗が。

だはははははh。やはり液がこぼれておりました。
しかもかなりの量です。

この液、少々塗装を犯すような成分らしく、こびりついたのを濡れ雑巾で拭き取ってみると金色が取れて下地塗装が出てまいりました。
うぬぬぬぬぬ。


取り外したエンジンマウントの底部のアップです。

ブヨブヨしたゴム膜の内側に液が満たされているのですが、そのゴム膜にバビバビバビと亀裂が約半周に渡って入っておりました。

この亀裂から液が全て流れ落ちた模様。。。(−−;




裏側同士、新旧を見比べてみましょう。

左側の新品の方のゴム膜はしなやかでございました。
(ちょっとわかりにくい画像ですね)



真横から見比べてみるとマウントゴムの高さもこんなに違います。

この4年の間エンジンの重みを支えていてくれたため、背が縮んでしまったんですね。

老年期の椎間板のような状態といえばよろしいでしょうか?
よくないですねえ。許してください。


一応、今回の主役の単独画像も載せておきます。(笑)


ということで、あとは、ここまでの逆の手順で部品を組みつけていきます。

マウントゴムの高さが新品は高くなっているため外した時よりも多少ジャッキアップを加えてやる必要があります。

また全てのボルト類はいきなり本締めしないで、仮止めの状態でエンジンを少しゆすってやって無理なストレスがかからない状態にしてから固定します。
突っ張ったり引っ張られたりした状態で固定してしまうと、シフト操作がうまくできなくなったり、ドライブシャフトに負担がかかったり、その他諸々危険なことが待っています。

全てのボルトの固定が完了するまでジャッキをかけたままで作業します。

<注意>
この作業はかなりの危険を伴います。もしご自分で作業を行われる場合は必ず100%ご自分の責任のもと安全確実に行ってください。当方はトラブル・事故・怪我・死亡・葬儀の手配など一切関知いたしません。
もし、万が一車両の下へもぐっている時に、エンジンが落ちてきて下敷きになったりしたら内蔵や脳味噌が飛び出して血がダラダラ、誰も助けにきてくれなくて、人知れず数年後白骨化した状態で発見されるまでネズミやゴキブリのエサになるしかありません。私はこのHPをご覧いただいている皆様にそのような悲惨な人生の最後を迎えていただきたくはないのであります。
ぜひ、このページを参考にする事なかれ!!
ディーラーなどへ持っていけば数千円〜一万円程度まで(部品代別)で交換作業してもらえるでしょうから、プロに任せるのがいいでしょう。



「走行インプレッション」

う〜〜ん、運転が簡単になったぁ。^^
クラッチワークもブレーキングも多少雑に行っても「液体封入エンジンマウント」が正しく機能しているので私の至らない部分を補ってくれます。スムーズです。安楽です。疲れが減りました。うしし。

ステアリングの剛性感もけっこう復活。
FFですからエンジンが揺れると、ドライブシャフトを通じてサスペンションにも外乱が伝わります。それがステアリングフィールを悪化させていたわけですから、剛性「感」があがるのです。

しかし、先日FBMで運転させていただいた走行15000km程度の99年式ルーテシアと比較するとまだヤレが大きい。
また次回の車検の時にでも反対側のエンジンマウントも交換してみたくなりました。
しかしあっちは、固定ボルトがテーパー状で噛み込んだ形で固定されているらしく、取り外すためには特殊なプーラーが必要?との情報もありまして。。。

また追々情報を収集しておこうと思った秋の1日でした。




<MENUへ>