先日「エンジンマウント交換」のレポートをいたしましたが、エンジン側を交換したおかげで反対側(ミッション側)のマウントもいかれていることがリアルにわかるようになりました。(苦笑) なのでミッション側マウントも交換することにいたしました。 まず左の写真がそのマウントです。お値段は6K弱。消耗品としてなんとか認められる価格ですな。(本国価格はいくらなんだろ??) |
さて、交換作業に入る前に。 ミッション側マウントは写真の様にバッテリーの真下にあります。ですからまずはバッテリーをエンジンルームから取り出します。(方法はバッテリー交換の頁を参照) 続いて、マウントを外す前の下準備。 写真は省きますが前回同様マウントを外した時にエンジンが落ちないように下からジャッキで支えます。 (アンダーカバーを外してから行います) このマウントの真下あたりにミッションケースの合わせ目がありますのでそこへジャッキを当てます。ケースのどちらかだけに当てるとミッションケースがずれてオイル漏れの原因にもなりかねませんので要注意。 (ルーテシアのこの周辺のパッキン類はあまり良い代物とはいえないためオイル漏れしやすい部分です) |
きちんと下準備をしたら、マウントを固定しているナットを緩めます。 青矢印は13mmです。ナットは下側から突き出ているボルトに締めこまれていますがこのボルトは共回りしないようにするためのガイドが付いてはおりますが緩めきると下に落ちてしまいますので注意。バッテリー台座の下に手を伸ばしてボルトを受けるようにして緩めていきます。 赤矢印は18mm。ミッションケースに取り付けられているブラケットから上向けに伸びているボルトに締めこまれています。 次の項で説明しますが、この状態ではナットは完全に取り外さず少し緩めた状態で残しておきます。 |
前項の赤矢印のボルトはテーパーになっていてマウントに噛みこんでいます。そのためナットを外しただけではマウントを取り外すことができません。 取り外すためにはギアプーラーを使います。(写真はホームセンターなどで¥2K程度で購入した安物ですが。^^;) マウント頂部の金属プレートの下に若干「返し」になっている部分がありますのでそこへプーラーのツメを引っ掛けて、、あとはプーラーのボルトを締めこんでいくと「ポンッ」と噛みこんでいたボルトが抜けます。 ナットを残しておいたのはこの時に下準備の時に支えとして設置したジャッキの上げ具合が足りずに、ミッションがズドンと下へ落ちてしまわないようにするため保険としての措置なのでありました。(種明かし) マウントのボルトが抜けたらナットを外す前にジャッキで高さを丁度良い位置へ調節します。 そして赤矢印ナットを緩め、マウントを取り外します。 |
取り外したマウントと新品を見比べてみました。 右が旧。左が新品です。 ゴムの形状が違います。 高さはほんの少しだけ(1〜2mm程度)「旧」の方が押しつぶされて低くなっていましたが、パッと見ただけではわからない程度ですね。 |
よーく観察してみるとパーツ番号も違います。 「旧」が <77 00 788 318> 新品は <82 00 089 697> でした。 |
取り外した時の逆の手順で新しいマウントを装着します。 ナットを本締めする前にエンジンをゆすってみて無理がかかってないか確認した上で固定します。 この時ついでに「マウントブラケット(ボディ側)兼用バッテリーベース」の固定ボルトに緩みがないか確認しましょう。 水色矢印で指し示した位置にある3つです。 そしてミッションを支えていたジャッキを下ろして装着がうまくいってるか再度確認。 あとは、バッテリーを搭載して、アンダーカバーを取り付けて作業完了。 |
「走ってみての感想」 走り出してすぐは、なんだかステアリングやシフトフィーリングなどフリクションが増えたような気がして、 「マウントの固定位置がずれてしまったのか!?」 「また再度位置決めをしなおさなくてはならないか!?」と思いましたが、20kmも走ったら馴染んでまいりました。 いやあ、やはり新しくしてやるとイイもんですなあ。またまた我が金色号は若返りました。新車の時ってこんな感じだったよなあってね。^^ 中でもブレーキング時のステアリングのしっかり感がずいぶん向上。 1500rpm程度までの極低回転域での走行時、エンジンの振動がうまく吸収され、街中低速走行時の高級感が増した。 また私の車は若干クラッチジャダーがでるのですが、交換前はジャダーの振動でエンジン全体が暴れていたのですがそれがうまく包み込まれて「やな感じ」が減少〜〜。 と、これらの良いことがありました。^^ んでもって、エンジンの位置決めがキチンと出たら、今度はダンパーのヘタリが気になり始めました。(笑) 新車コンディションにもっていくのはきりがないですなあ。 とはいっても、今回のエンジンマウントとは違ってダンパーはまだ機能不全とまではいっておりませんので、追々新調してやろうかと思っております。 「ちょっと驚いたこと」 先日ミッションオイルを交換した時には無かった ミッションオイルの滲み(若干の「漏れ」に近い)を発見してしまいました。 進行方向向かって右のドライブシャフトのシールベアリング部分からです。 左側はブーツ一体型なのですが保証期間中にかなりの量の漏れが発生。クレーム交換してもらったのでそれからまだ1年少々しか経っていません。点検しましたが全く無事でした。 作業翌日ディーラーで診てもらいました。 その時のメカニック氏の見解は。。。 ・「これくらいの車齢だとこの程度の滲みはたいていある。」 ・「ベアリング交換してもまた2〜3年で再発する可能性は高い。」 ・「今の状態からいきなりドバドバ漏れるような大きなトラブルには進展しないだろう」 とのことでしたので、そのまま見ないふりをすることにしました。(笑) あ〜、このあたりのアバウトさ加減。さすがラテンですなあ。(^^; とはいっても、エンジンオイル交換の時などにまめにチェックしておこうと思います。 なにはともあれ大事件に発展しなくてよかったです。このあたりの修理となると自分ではできないからなあ。 エンジン降ろす場合もあるので¥もドヒャ〜っとかかるでしょうから。 毎度のことですが。 <注意> このページを参考に作業される場合は100%ご自身の責任のもと行ってください。 当方はトラブル・事故などが発生しても一切関知いたしません。 |