●ミッションマウント(ミッションのトルクロッド)交換   
●スタビライザーブッシュ交換
  ('04.12.19 45935km)


はぁ〜。実は最初期型(99年式)の16vの一番気になる悩みの種は、エンジンのスナッチングなんですが。。。

これは原因ははっきりしていて2000年式以降だと「ミッションのトルクロッド」
(エンジン左右のEgマウントと共にもう一つ「ミッションケースの後ろ側」と「車体=サブフレーム」を繋ぎとめているアーム状の物体)
の部品形状が耐久性に優れる形に変更されているのですが、初期モノは貧弱というか時代遅れというか。

一式全部を2000年以降の物に交換となるとあれこれ部品代もかかりそうだし、ミッション側のブラケットからごっそり交換するわけですから部品調達から作業も手間がかかって面倒くさい〜〜。

よーするに、「ルノー!わかっとったんやんけ〜〜」ってな具合で、どうして最初から今と同じのを付けておいてくれなかったのよ〜〜〜と、私の心を悩ませる黒猫のタンゴのようなブツなのであります。

なので、2000年以降の16vやRS、カングーの1.6L/MTなどを運転させてもらうたびに「いいなぁ〜…」と思っておりました。


実は、2002年の9月にも上記の症状が悪化。
保障期間中ということもありその時に部品交換してもらった経緯があります。
元々は樹脂製のロッドが付いていたのですが、ある種の対策品(?)としてAT車用のアルミ製のロッドにクレーム交換してもらいました。

右写真の下が元々付いていた樹脂製のトルクロッド。


そんなこんなで今まで乗ってきたのですがまたもやスナッチングが酷くなってきて、クラッチミートにすごく気を使う日々を過ごしておりました。
ところが2ヶ月ほど前のこと。 とある2000年式RS/ph1のこの部分を偶然目撃したときに衝撃の事実が!
なんと2001年に日本に正規導入される以前のRSの中には私のと同じ形状のトルクロッドがついている個体がある!
なのに、エンジンのスナッチングは私の金色号と比べると天と地ほどの差があります。
同じ方式なのに。

ということで、某輸入商の方にご協力いただいて、そのRS用トルクロッドを入手いたしました。


取り外した16v用のロッド(下)とRS初期モノ用のロッド(上)の比較。(ピンボケ御免)

まず、作り方が違いますね。RSのは頑丈な鋳物でした。16vのは肉厚が薄くいかにも弱そう。ま、これはいいとして。
何といってもブッシュの容量が全然違います。ブッシュも2重構造で、写真ではわかりにくいですが径だけでなく厚みもかなり厚いです。

また16v用はブッシュ内の隙間が大きく、実は2万キロ走行程度でヘタリが来たのでエポキシパテを隙間に埋めて補強して現在まで使用しておりました。容量が少ないと耐久性も落ちて当然。
が、、その副作用で最初は真円だったブッシュ部がショックを吸収しきれずに(パテ充填によって容量不足が余計に露呈)楕円になってしまってます。

ということで、さっさとRS用に交換しました。


はい、こんな感じで2本のボルトナットで止まってるだけですので車両の下にもぐりこんで(いつものごとくコンクリートブロックのカーランプに前輪を乗せて作業)16mmレンチ×2個でちょちょいのちょいです。


試運転してみたら、あらまぁ〜ステキ。
クラッチミートなんてじぇんじぇん気ぃ使わなくてもポンとペダルを放したとしてもこの容量の大きなブッシュがショックを吸収してくれます。楽々〜☆

やっぱ、ブッシュの容量 と ダンパーの液の容量 と バネの巻き数 は、多い方がイイ!(^^?



ついでに、スタビライザーのブッシュも交換。

これは左前輪を内側から撮影した画像です。
黄色い○の中にあるのがスタビライザーブッシュです。

・ロアアームの下側にスタビライザーが来ていて…。
・ロアアームの上に薄いブッシュが一枚。
・スタビとの間に樽状のゴツいブッシュが一個。
・そしてスタビの下側に薄いブッシュが一枚。
この5つのブツをボルトナットで締め付け固定してあるわけです。

外すときは簡単。
ボルトの頭側はトルクスレンチ(サイズT40)で固定。
下のナットを13mmレンチで緩めるだけです。
ナットが外れたら下側のブッシュを抜き取り、続いて上側のブッシュとボルトを一緒に引き抜きます。
真ん中の樽状ブッシュはそのままではロアアームとスタビで圧迫されているので外れません。
両者の間に工具などを差し込みテコの原理で押し広げて取り外します。

で、新しいブッシュ・ボルトと交換するわけですが、ここがちょっとやっかい。

↓ピンボケ御免↓

外した時の逆の順にブッシュとボルトを取り付けていく所まではオッケーなのですが。。。 ブッシュの厚みがボルトの長さよりもロングなので、そのままではボルトにナットを噛ませる事ができません。

だもんでぇ、コの字型のバルブスプリングコンプレッサーを用意して手でボルトにナットを締められるところまでブッシュを圧縮。

この工具さえあればむちゃ楽な作業ですが。。
以前、よく下調べせずに外しちゃって途方にくれたことがあります。その節はアドバイスしていただいたC店S様ありがとうございました。

この特殊工具はストレートで¥4Kでした。(安ぅ〜)
あ、でもブッシュより高いっか?(笑)

うーん、価値観がおかしいかも?
でも、自分で出来ることが増えるとうれしいもんね〜。と意地を張ってみる。(^^ヾ

話を元に戻して。
ナットを手で何回転か締められたらコンプレッサーを取り外し、あとはトルクスT40と13mmレンチで締めるだけです。

もちろんジャッキアップしてやった方が作業スペース的には楽ですが。
トルクロッド交換のついでだったので&カーランプに乗せた状態でなんとか作業可能だったのでこの状態で作業しちゃいました。^^;



最初はどうしてスタビブッシュの交換に特殊工具がいるんぢゃ!と文句が先に出ましたが、このプリロードがかかってる状態がどうやらルーテシアの素敵な操縦性を生み出している秘訣の一つのようです。
フランス人の考えることはやっぱよーわかりませんが(笑)何はともあれルーテシアのムフフな乗り味は大好き。^^/

さて、左は5年間の間に変形してしまったスタビブッシュの姿です。

新品くんはシャキ!っとしてますねぇ〜。^^;



ということで、新品に交換した感想は。。。
ステアした時の初期フィーリングが素直になって気持ちがよくなりました。うしし。




<注意>
このページを参考に作業される場合は100%ご自身の責任のもと行ってください。
当方はトラブル・事故などが発生しても一切関知いたしません。






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