ステアリングホイールの交換(01.09.01)

最近ご要望の多いステアリング交換のレポートです。
今回は、ルーテシアRS(ルノジャポ正規モノ)にお乗りのけんけんさんのお車での作業をレポートします。

ステアリングボスは某謎のパーツ屋さんから入手いたしました「OMP」製、クリオ2用のものです。
ただし、エアバッグ装備車用ではございません。(涙)
本国ではエアバッグ無しのバージョンがあるのでしょうか??よくわかりません。
しかたがないのでお手紙書いた・・・、いや間違い。。。 しかたがないので日本仕様のクリオ2に取り付けられるように、ボスを加工することにしました。

ちなみに、この加工はたいていのショップ、ディーラーさんに頼んでも断られることが多いそうです。
あるいは、数万円の加工賃がかかるという噂も。。。よくしりませんが。。。
とにかくポンと付くものではないのです。うぐぐ、頭痛ぁ・・・・
某元フラモ系ディーラーで一台だけやってもらった車をオーナー様のご好意で見せていただいたことがありますが、そのディーラーさんでも「もう二度とやりません。」と言ってるそうです。。。(笑)

一応、素人の私が行うので強度面でのリスクを減らすため、今回の作業ではそのディーラーさんの行った方法よりも出来るだけ加工部分を減らすことに努力しました。
プロのように後の責任を取れませんから。

前準備
まずは作業中のエアバッグの動作を殺すため、バッテリーのマイナス端子を外し、しばらく放っておきます。
電源が入ったまま作業を行った場合、もし万が一エアバッグが作動してしまったら、命に関わる問題が生じます。
なんせ、火薬を使って爆発させて強化繊維の袋を瞬間的に膨らませるのですから、ステアリングから30cm以内で爆発的に飛び出してきたエアバッグが顔や頭に当たったら、まず頚椎損傷。。。指先に当たったら指を切断。。。なんて恐ろしいことになる可能性も充分にあります。
絶対にバッテリーのマイナス端子を外し、充分に放電させてからでないと作業してはいけません。
だから、このHPをご覧の方、まねしないでくださいね。あなたの命はあなたにしか守れません。

ということで、充分に放電させたらステアリングのスポーク裏にあるエアバッグユニット固定ネジを外します。トルクス(サイズ・T30) 2本でとまってます。
写真はユニットを外したところです。
裏側にはエアバッグ用電源ソケット(オレンジ)とホーンの電源コネクタ(赤と黒のリード線)がついていますので、それを両方外します。


ステアリングホイールを外す前に、ステアリングホイールを外す準備をします。
固定ボルト(トルクスT50)を少しだけゆるめ(まだボルトは抜かないこと)、ステアリングを全身全霊の力をこめてグキ・ゴキ・ぐいんぐいん・バキっと引っぱりステアリングシャフトに固着しているスプライン部分をゆるめます。
その姿はまるで体力測定の時の背筋力測定の様です。

ステアリングがスプライン部から緩み、優しく丁寧にそーっと力を入れずにステアリングが外れる状態になったら固定ボルトを抜き、ステアリングホイールを外します。
激注意!!
ステアリングを引っぱる時、けっしてボルトを先に抜いてはいけません。
外れたステアリングが自分に向かって飛んできて肋骨骨折。あるいはシートをリクラインさせていたら、ステアリング共々自分が後へ飛んでいって後頭部強打&頚椎損傷を引き起こす可能性があります。

絶対ボルトを全部抜いてからステアリングを引っぱってはいけません。
コラムカバーを外します。
写真のように手前側2ヵ所とチルトレバー横に1ヶ所の合計3本のやたら長いタッピング(トルクス・T20)でとまっています。
コラムカバーを外したら、コラムの上、奥の方にあるエアバッグコネクタを外します。

そのコネクタに擬似抵抗を接続します。
これを接続しないと、メーター内にある、エアバッグのコーションランプが「おーい、エアバッグが故障してるか断線してるから、もしぶつかっても作動しないぞ〜〜〜〜」という意味で点灯しっぱなしになります。
ようするにエアバッグユニットの抵抗値と同じものを接続して、くるまのコンピューターをだますのです。
ディーラーで確認したところ抵抗値は「3.4Ω」とのこと。多少抵抗値が違っても大丈夫との情報を某所より入手したので(4.7Ωでも大丈夫だったらしい。。。)今回は手元にあった4.3Ω・1/2wの抵抗を使用しました。
接続後は回りに接触しないよう&抜けないよう、丁寧に絶縁テープを巻き巻きし、ブラブラしないようにハーネス(電線の束)にタイラップで固定しておきます。


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