カングー(正規モノ1.4L) エアコン花粉粉塵フィルターの交換(2005.1.29.)
え〜、最近ちょくちょく質問があったカングーのポーレンフィルター交換方法のレポでございます。
ルーテシアでの交換方法は以前に掲載しておりますが、カングーは内部の構造はほぼ同じ、フィルターもルーテシアと同じもの(同じ品番)なのに交換手順は同じではないのであります。
今回の人柱さんは、2002年式 カングー・ハッチバック・1.4L/AT(正規モノ・旧顔)です。^^
新顔はどうなってるのか、詳しく見たことがないのでわかりましぇ〜〜ん。
では、早速作業開始〜〜〜。
脱着するネジは5個、所要時間30分程度なのですが。なんだかとても大げさに見える作業です。(笑)
写真はフロントガラスの前方下端部分(右側)です。 ここにある樹脂ガーニッシュを外します。 水色矢印で示したスナップピンは「内装はがし」などでこじればプチっと外れます。 あるいは、車両中央方向に向けて水平移動させるとピンは刺さったままガーニッシュだけが外れます。 (理由は、左下の写真見て考えてネ。) 黄色矢印の爪は左上の画像の左下辺りに黄色で示した部分がありますが、フェンダーのここらに引っかけるように装着されています。 これも爪をクニュっとずらせば外れます。 車両左側にも同じ樹脂ガーニッシュがついていますので同様の方法で外します。 さて、次の作業へ移る前にワイパーがどこで(どの角度で)停止しているか後で組み付ける時にわかるよう、マスキングテープなどでフロントガラスのワイパーゴム停止位置に印をしておきます。 続いて、エンジンルーム後端・ボンネットと密着する部分のウエザーストリップラバーを外します。単にラバーの溝が車体にはめ込んであるだけなので引っ張り上げれば外れます。 |
では、ワイパーアームを取り外します。 使用レンチサイズ=13mm。 助手席側は樹脂カバーが被ってますが手でポコンと起こせば固定ナットが見えます。 そのままではシャフトに噛みこんでいてアームが外れないことがあります。その場合は「左下画像」のようなワイパーアームプーラーを使用して外すのが通常なのですが、私は持ってないので工具箱の中にあったギアプーラーを使用しました。 <注意>プーラーをかける時はナットを取り外さず少し緩めた後ボルトに残した状態でプーラーのネジを締めこむこと。 ナットを外してプーラーをかけるとバヒョーーンと一気に外れ、プーラーやワイパーアームが飛び散ったりすることがあるので全くもって危険です。 ワイパーアームプーラーは工具の通販サイトなどを見ると¥1000.弱〜 販売されていますね。(工具屋さん=リンクのページも参考にしてくださいまし。 あ、これ安い!) ディーラーなどでの工賃のことを考えると一つ持っていても損にはならない価格かなぁ。 クルマを使用している地域の空気の汚れ具合にも寄りますが早ければ5000km、長くもっても15000km位でこのフィルターの交換時期がくるんじゃないでしょうか? なので、その度に工賃を支払うよりは安そうです。←私の価値観。(笑) |
ワイパーアームを運転席側、助手席側両方外したらフロントガラス前全体を覆っている樹脂カバーを外します。 車両前方側を引き起こし、カバー後端がフロントガラス下端のゴムの溝に挟まっているので引っこ抜くようにして取り外します。 まず片側を少し外し、続いて反対側を少し、また元に戻って少し、、という風にすれば無理な力を使わずに外れます。 ウォッシャーのホースがついてるので誤って抜いてしまわないようにしましょうね。 |
さて、だいぶ、近づいてきましたね。w 黄色矢印で示した位置にあるタッピングを外します。 使用工具はトルクスレンチ(サイズ=T20)です。 するとこの部分を覆っている雨よけカバーが外せます。 |
先程のカバーを外すとやっとこさ、ポーレンフィルターのカバーが見えます。 水色矢印で示したタッピングを外すとカバーを取り外すことが出来ます。 使用レンチサイズ=6mm (…変なサイズ。笑) フィルターのカバーは手で手前を上方向に起こすと外れます。 (←7枚目の画像) |
フィルターのカバーを外しました。右に置いてます。 中にフィルターがあるのが見えますね。 これを引きずり出します。 フィルターの大きさと出入り口の大きさの寸法がどうも合ってないような雰囲気ですが。(笑) フィルターは紙で出来ていて軟らかいものですので蛇腹で縮められる方向に力を加えてフィルターを変形させて取り出します。 |
はい。新旧比較です。 どちらが新品かわかりますよね。(笑) この車両、走行距離は26000km程度だったのですが今までフィルター交換を何度したのか不明。(^^; |
ということで、新品のフィルターを装着いたしましょう。 フィルターを入れる時は、取り出した時と同じように蛇腹を利用して変形させて押し込みます。 フィルターには空気の流れる方向が指定されています。フィルター側面に矢印が印刷されているので間違わないように。(外すときに矢印の向きを確認しておきましょう。) 後は、外した時の逆の手順で組みつけていくだけです。 ワイパーアーム固定の際は作業前にマスキングテープで印をつけた位置にワイパーを合わせてナットを締めましょう。 位置が変わると困ったことが起こる場合があります。(詳しくは略)^^; ということで、だいたい30分程度の作業でした。 今回の作業で、せっかくフロントガラス下の樹脂カバーにメンテナンスリッドがついているのに どうしてそこを開けるだけでは交換作業が出来ないのか?という謎が解けました。 カングーは元々商用車。なのでエアコンレスの車両がベースになってると思います。 エアコンレスの車両は7枚目の画像に写っている空調関係のパーツ形状がかなり違うんです。 (クリオ2/ph2/ラニョッティもエアコンレスでして。<ラニョッティのオーナーさんから聞いた話。) なので、エアコンレスの車両ならば、あのメンテナンスリッドも何か使い道があるのでしょう。 ところがですね、そのメンテナンスリッドやその周囲の樹脂カバーは網網で雨水が直接内部に降り注ぎます。 エアコン付の車両の場合(日本に入ってきてるのは全てでしょうね)は、そこにブロアモーターがあるので水がかかるとマズイ! 従ってその対策として、内部に雨よけカバーを装着。…結果、ポーレンフィルター交換がルーテシアよりも面倒なことになってしまった。というのが物語の概要ではないでしょうかね。^^; あのリッド及びリッド周辺のカバーの網網を塞いでしまえば、もしかしたら内部の雨よけカバーを装着しなくても大丈夫かもしれません。 でも、そうやってもあのメンテナンスリッドの開口部の広さではポーレンフィルターの交換は無理かもしれません。 今回はそこまで実験する時間が無かったので…。 どなたか、「おっしゃワシがやってみたる!」と仰る方が登場してくださって。。。 また結果報告などいただけますと私の探究心の疼きも治まります。(笑) |
<注意>
このページを参考に作業される場合は100%ご自身の責任のもと行ってください。
当方はトラブル・事故などが発生しても一切関知いたしません。
ルーテシアのモディファイ・メンテナンスMENUへ戻る