ルーテシアph1/1.6L/16vエアロバランス調整 (2007.10.〜2008.04.にかけて実験(中w))

2007年5月、リアトーションビームに整流板 をつけたわけですが、高速域でのリアの設置感、及びトータルでのリフト軽減効果は画期的に増したものの、前後のエアロバランスがリアに寄り過ぎになってしまいました。
要するにフロントのフィーリングがある速度以上で曖昧に。(ステアリングホイールに伝わってくる情報量が減った)
すなわち「リフト感」が出るようになってしまいまして。。。
それに応じてフロント空力付加物の装着を試行錯誤。  ・・・実は現在進行形でございますが。^^;

原因ははっきりしておりまして。
ph1のRS以外のフロントバンパーは真正面から見て下へ行くにつれて非常ぉ〜に絞ってあり
フロントタイヤに当たった空気がタイヤハウス内に入りやすい形状になっているからでございます。
また、それに加えてもう一ヶ所問題点も発見しておりましたので、その部分の対策も後半で公開〜。

では、今までの変遷をレポしてみませう。
まず、第一段階として、画像のような物を装着、フロントフェンダーにタッピングビスで固定し、
下側は見えないエアロのフロントストレーキと結合してみました。
材料は見えないエアロと同じ発泡PP素材でございます。
加えてしならないように裏側にはアルミ板で補強を入れました。

ところが!
フロントのリフト感は解消されたものの・・・
これでは、フロントが勝ちすぎ。

リアがジャッキングするような感触が状況によって発生するようになってしまいまして。
(サーキットの高速コーナーなど)




それに対応するべく、面積を少なくしてみました。

ジャッキング現象は解消。

しかし、また別の機会にクローズドコースで走ってみると最高速が伸びません。

ドラッグが大きいようです。
要するに効果は大きいのですが、空気抵抗が増えてしまう副作用も大きいと。


ということで、このフェンダーに板を付ける方式は、却下。。。(−−;





冬の間は寒くて車いじりする気力も出ず。
暖かくなってきたってことで、いよいよ第二段階へ。

知恵をちょいと絞って、バンパー後縁部分の手前に三角断面のリップを付けてみる作戦に。

最初は安くて(笑)小さいものから。ということで、こんな物を用意してみました。

本当なら色は黒が欲しかったのですが、あいにく透明しかなく。。。
ちょっと奇妙ですが、まあ「実験」ということで。ww

これをちょうど真ん中で切断して、右用・左用それぞれ2個ずつにしました。

ということで、
三次元的な取り付け位置を考えなきゃならんのですが、まあまあとりあえず無難な位置へ設置。

2枚セイルのヨットの要領で相互作用を生み出すような感じです。基本的には。(ちょっと違うけど)^^;

2つの内、前側を傾斜させているのは、これくらい傾けないとバンパーの下すぼみ状態との関係で、
リフト発生装置的角度になる為。
カナードみたいにダウンフォースを期待してのものではございません。
あくまで上向きにも下向きにも揚力が発生しない角度を考えてのことでございます。

この状態での実験はまだですが、はてさてドラッグを増やさずリフトを軽減させることが出来るか?!

見えないエアロなど、他の整流装置も付けているので、トータルで考えると、サイズ的にはこれくらいで十分だと思うんですけどね。


結果はまた実験してみてから!
ってことで〜(^^;



さて、もう一ヶ所というのは、この下の写真の部分のことでございます。
そう、フロントバンパー前縁からエンジンルームのウエザーストリップゴムまでの空洞。

ボンネットを閉めた状態で真正面から見ると、ラジエターの上グリルが真正面にあって「冷却効率が良い。」風に見えますが、内部はかなり大容積の空洞になっています。
したがってこの部分で発生する乱流はかなり大きい。


もちろんヘッドライト後からのボンネットサイドには隙間があるので、入った空気はある程度 そこから抜けていますが、「入る量」に比べて「抜ける量」が少ないわけですわ。

ということで、ボンネット正面の裏面から入る空気の内、
「ラジエタグリル以外」へ入る量を抑制することにしました。

ラグナ2などは最初からこういう方式になってますよね。
(ラグナ2は、ボンネット側に隙間を塞ぐウエザーストリップゴムが付いている。)


ここで登場したのがたまたま物置にあったスポンジゴムチューブ。

帯に短し襷に長し的な直径で今まで使い道がなくて「たんすの肥やし」状態だったのですが、偶然にもこの部分の厚みを埋めるのにちょうど良い直径でございましたゆえ使用いたしましたで候。


固定には3Mの両面テープ。
一般的なテープでは信用できなかったので。
こういうところだけはケチりません。(笑)


進行方向向かって左側は、”多少ですが” エンジンの吸気ダクトへの吸入経路にもなっていますので、ボンネットラインに合わせず、空気が入りやすい位置まで上げて取り付けています。

反対側はその必要はないのですが、「ま、見た目」で、シンメトリーにしてみました。(笑)


写真下は、スポンジゴムチューブの断面のクローズアップ画像。
3Mの両面テープもちょびっと見えます。


今回の施工で どの程度、理想に近い空力バランスになるのか楽しみです。

<注意>
このページを参考に作業される場合は100%ご自身の責任のもと行ってください。
当方はトラブル・事故などが発生しても一切関知いたしません。



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