リアサスペンション用「見えないエアロ」の製作(トーションビームカバー)

製作日: 2007.05.16. 64300km

ルーテシア2のリアサスペンションは、ご存知の通りトーションビーム式。
ルノーならではのブッシュチューニング等で非常に良いジオメトリー変化を生み出しており、ロードホールディング性能に関しては非常にコントローラブルな特性に躾けられています。

ところが空力的にみると、なんとも乱流を巻き起こしやすい形状でトホホ。
1クラス上&後発のメガーヌ2のリアトーションビームサスには、この周辺の乱流を減らすスポイラーがオリジナル状態で最初から付いています。
ならば、ルーテシアにも付けてやろうじゃないか! と思うのが人の常。(ですか?w)

というわけで、見えないエアロ@リア用の製作をいたしました。
●まずはオリジナルの状態のスプリング受け(下側)を底から見上げた部分です。
  ビーム部(スタビライザー部)には既にスポイラーが装着されているのが一部写っていますが
  端から端まで同じように「Λ」形状をしており、乱流発生ポイントになっています。

 スプリング受け下側も凹をひっくり返した形状になっていて空気が溜まりスムーズな流れを阻害しています。
  

そこで、この部分を覆うようにカバーを付けるわけですが、ご覧の様にそのままの状態では何かを固定するための「引っかけ」になるような物がありません。

ということで、写真の様に事務用の折りたたみ式クリップを何ヶ所かに挟み、硬化後も柔軟性のある接着剤で固定します。

「つまみ」の部分は取り外してしまいます。




現物あわせでカバーを作り、前項で説明したクリップや、サスアームを利用してタイラップで固定してます。

画像を見れば、ちょうど良い位置に穴を開けてあるのがわかりますよね?

ちなみに、この部分の樹脂板の前端もL字状に折り曲げて空気が袋小路に入らないような措置を施しております。


スタビライザー効果を発揮しているのがこのビーム部分。
故に、この部分はフローティング固定が必要です。
剛結してしまうとスタビライザーの硬さが変わってしまって、サスペンション特性まで変化してしまいますので。


画像は装着後なので見えないですが、樹脂板の前端をL字状に折り返してプチルゴムをサンドウィッチ状にしてアルミ箔付のプチルテープを表面に貼ってます。

水がたまって錆の発生の原因にならないように、隙間ができた部分などにはシリコンシーラントを充填しております。


とまあ、このような、変態的地道なw装着作業の末取り付けられたスポイラー、実走行での結果はいかに?!

いやあ、驚きました!!
まるで、リアが地面に張り付いているかのごとく、高速域でのスタビリティが上がりました。

車線変更する時など、まるでスーパーHIC○Sでもついてるみたい。
慣れるまでクルマが平行移動しているような錯覚を感じるほどでした♪

ただ、リアの接地感が高くなったため超高速域でテスト走行をした時にはフロントのリフト感を感じる状況も発生。

で、FBMへ行くまでにフロントにも、ちょいと空力付加物を追加して行きました。
これのレポはまた後日。^^;
お楽しみに〜♪



<注意>
このページを参考に作業される場合は100%ご自身の責任のもと行ってください。
当方はトラブル・事故などが発生しても一切関知いたしません。




ルーテシアのモディファイ・メンテナンスへ戻る