ステアリング交換・16v編

9月に、RSのステアリング交換のレポートをしましたが、今回は私の帰ってきた愛車16vのステアリング交換の模様をお伝えいたしましょう。 RSのステアリング交換のレポートはこちら
使用したボスは、RSの時と同じ「OMP」のエアバッグレス車用です。
ステアリングコラム周辺および、ステアリングホイールのはずし方はRSと同じです。
また、作業における注意点も同様です。

きっと、RSと16vのステアリングコラム周辺は同じ形状のパーツで構成されていると想像していたのですが。あけてビックリ玉手箱!かなり違いました。。 
右ハンドル用と左ハンドル用という区分けで違うパーツを使用しているのでしょうか?
いろんなクリオ・ルーテシアのステアリングを外してみて間違い探しみたいなことをやってみたくなりました。(笑)
これがステアリングを取り外した画像です。(画像をクリックすると拡大します)
RSのこの部分と比べてみてください。

エアバッグ・ホーンスイッチのケーブルの形状などが違うのは構わないとして、ここで問題になってくるのはウィンカーリテーナーの形状の違いです。

RSのように簡単には取り外せませんし、自作リターンピンが引っかかるような突起部もないのです。

しかし、あきらめずにノギスをあてて、あれこれと採寸してみると。。。。。
なんと、このリテーナーは、例のボスの内径部を削るだけで使えることが判明しました。 むちゃ、ラッキーです。

これが16vのリテーナーのサイズに合わせて開け広げた穴です。
幅は約25mmです。
加工の手間が少なくてほっと一安心。

これがボスを装着した画像です。
見事に収まっております。

あとは、外したパーツを元通り取り付けて出来上がり。

大きな画像はこちら

<注意> とっても危険なこと。
おっと、大事なことを忘れていました。
ホーンボタンを取り付ける時、気をつけなければならないことがあります。

通常国産車の場合、ホーンボタンのスイッチ機能は
プラス電源⇒車に元々付いてるホーン用のリレー⇒ホーンボタンスイッチ⇒アース。となっています。
が、ルノーの場合
プラス電源⇒ホーンボタンスイッチ⇒ホーンへ。と、この中をナマの電流が流れてるということです。

通常日本で売られてるホーンボタン(NARDIやMOMOなどのステアリングホイールに付属してるものの多くも含む。)は国産車に装着することを前提にしているのでホーンボタンをはめ込むだけでボスを通じてアースをとるような構造になっています。

この様な構造のホーンボタンを使用してルノーの配線を接続すると、いったいどうなるでしょう?
答えは・・・・ホーンボタン部分で電気がショートして配線から煙が出たり、被覆が燃えて炎が上がることもあります。
これは非常に危険です。

一般に市販されているホーンボタンを使用する場合、アースをとるためについている金属バネ部分に絶縁テープを何重にも巻いて確実に絶縁するか、あるいは欧州車向けのホーンボタンを別途購入する必要があります。
お気をつけください。

ということで、この作業は絶対真似しないでくださいね。ショートして配線が燃えて車両火災が起こります。
車が全部燃えなくても断線して、ステアリング周辺のパーツをアッセンブリー交換しなくてはならないはめに陥ることもあるでしょう。
そのようないかなるトラブルが生じた場合でも当方は一切の責任を負えません。ご了承くださいませ。

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