アーシングの効果を高めるノウハウ&メンテナンス

当「ワッキーの自動車実験教室」謹製 アーシングケーブルキットがその効果が100%発揮できるようにするための「ノウハウ」です。

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●使用する工具について

ソケットレンチや、メガネレンチなど、ヘッド部の小さな物をご使用ください。
スパナはヘッド部が大きいため、端子の保護チューブを破損させることがありますので使用しないでください。
(バッテリーターミナル部に高ナットを使用している場合、高ナット部に関してはスパナしか使えませんので使用OKです。



●それから「ご法度」


<注意>まれに、端子の圧着部分の隙間から見えるケーブルの芯線にCRC556などのオイルスプレーを吹きかけようとする方がおられますが、ケーブルは細い銅線を1000本以上束ねたものですので、そこに油分が染み込むと芯線と芯線の間に油膜ができて抵抗となり、せっかくの低抵抗ケーブルが台無しになってしまいます。これは絶対にやってはいけません。





ではいよいよ本題に入ります。^^

●端子を装着する部分(接触する面)の下地処理。

サンドペーパー(耐水ペーパー)で磨いて(水研ぎして)、端子との接触する面の抵抗を減らします。
車両のメインアースコードが元々取り付けられている部分でも塗装がそのままになってる場合もあります。

エンジン本体に装着する際も汚れを落すだけでなくペーパーで磨きます。
金属表面のコーティングを落としてやったり、切削跡や鋳型の跡が残っている場合などは平滑に処理してから装着すると効率が上がります。
鏡面に近いほうが接触面積が増え接触抵抗が減るわけです。

私が施工する場合の例。
A: 塗装されている接続部分は、
   スクラッパーやマイナスドライバー・彫刻刀・#100布ペーパーなどを使って
   塗装をはがして地金を出し、その後#400〜#1000位まで使って仕上げ。

B: エンジンやECUなど 表面加工が粗いor梨地処理の金属部品へ接続する際は#400位〜#1000位のものを使って仕上げています。

C: 元から平滑な面は#1000〜#2000程度で磨きます。


<注意>
磨く対象が鉄の場合は、端子と接触する部分だけを塗装剥がし&磨きを行ってください。
それ以外の部分まで削りすぎて錆の原因を作らないように注意してください。


●端子を取り付ける部分の脱脂・洗浄。

接続ポイントに油脂類がほんの少しでも付着しているとせっかくの低抵抗ケーブルも宝の持ち腐れ。必ず完璧に脱脂・洗浄してから端子を装着します。
レクトラクリーン(CRCで有名なクレ工業製品)など樹脂や塗装を犯さないクリーナースプレーをブシューっと吹き付けて汚れを浮かせ、きれいなウエスで汚れを拭き取ります。
端子装着部分のボルト穴や、共締めするボルトのネジ山もこれできれいに脱脂洗浄してから装着します。

この手の作業に慣れていて、塗装・樹脂をクリーナーで犯さないように作業できる方でしたらブレーキ・パーツクリーナーでもOKです。




●コンタクトZの使用について

「コンタクトZ」と俗に呼ばれていますがHBの鉛筆を接触面に薄く塗布(刷り込み)します。
いくら接続ポイントを磨き上げてもその表面は完全な鏡面状態にはならず、目には見えないほどの凸凹が残ります。
コンタクトZに含まれるカーボンが、その表面の凸凹を埋めて通電性を向上させる効果があります。
多少面倒ですがぜひお試しくださいませ。

<ヒント>「コンタクトZ」で検索していただければ参考になるHPがいくつもヒットします。




●接点回復剤(通電性向上剤)や 導電グリス を使用する。

一見完全に密着しているように見える端子と接続ポイントの接触面ですが、目には見えないレベルですが実は微妙に隙間はあいているのです。
端子を取り付けた後、月日が経過すると、その隙間に埃や湿気が入り込んで通電性を悪化させます。

それを防ぐために、接点回復剤や導電グリスを端子と接続ポイントの接触面に塗布するわけです。


当方が施工する場合は、
バッテリーターミナル部の接続ポイントには、液状(スプレー式)の接点復活剤。
その他のポイント(エンジンやボディなど)では、導電グリスを使用しています。
理由は、導電グリスの方が耐久性・耐熱性が高いため、長期間施工初期の状態を維持できるからです。(メインテナンスフリーに近づけられる。)


また、「端子の接続部分をいくら磨き上げても厳密に言えば面接触ではなく点接触の寄り集まり。その点と点の隙間を埋めてくれるのが接点復活剤や導電グリスです。」

ただし、液状接点復活剤の沸点は100℃〜150℃程度のものでしょうから、エンジンなど高温になる部分では、短期間で蒸発してしまい効果はなくなります。 なので頻繁なメインテナンスが必要となるのです。


・エキゾーストマニホールドやマフラーなど排気系は超高温になるため、それらに端子を装着する場合、液状接点復活剤は焦げ付きを起こし変質いたしますので使用しないでください。



◇耐熱性導電グリスの追記。


最近キットには付属させておりますが、たとえば「コパスリップ」などの超耐熱性導電グリスなるものもあります。
ヤオフクで購入可能です。オークションのページから検索してみてください。
錆び止めのためにボディアース取り付け部分(鉄の地金を出した部分)には必ず塗布してください。


●メンテナンスについて。

接点復活剤は熱や湿気で徐々に劣化してきます。アーシングケーブル装着後も定期的に接点復活剤を接続ポイントに吹き付け、良好なコンディションを維持できるようメンテナンスを行ってください。(スプレー式接点復活剤は浸透性ですのでボルト類を緩める必要はありません)


<入手しやすい接点復活剤>

スプレー式で作業が楽。私は下欄・写真左のサンハヤト製品を装着作業時に使用しております。
スプレー式接点復活剤は、取り付けボルト類に吹き付けることで「サビ・酸化・腐蝕」の予防にもなります。

・量販カーショップ(大規模店舗)でも「Holts」(下欄・写真右)や「クレ工業」のケミカル製品シリーズの一つとして「接点復活剤」が販売されています。
(名称は「コンタクトスプレー」等。 <注意>「エレクトリッククリーナー」は違います。これは洗浄剤です。
ブレーキクリーナーや潤滑スプレー類といっしょに売られていることが多いようです。

・ディーラーなどで使用されている純正ケミカル品の接点復活剤も部品として注文すれば入手できると思います。

*接点復活剤の性能・耐久性はものによって様々です。
エンジンルーム内などの高温下では屋内で使用するよりも比較的機能低下が早く起きます。
蒸発してしまうと効果はなくなります。 

今までの経験からの私見ですが↓の二銘柄ですと左の物の方が効果が長持ちしました。
 

<もっと高性能な接点復活剤>


「ナノカーボン」 「 setten pro 」 「 CAIG 」 などのキーワードで検索するとそれらの高級接点復活剤のページを見つけることが出来ます。
性能・耐久性もかなり高いようです。お値段も多少・・・・(^^;

先述の「コンタクトZ」はナノカーボンの「カーボンだけバージョン」みたいなモノと解釈していただけるとわかりやすいかと。。。 ナノカーボンは耐熱150℃のスクワランオイルが配合されています。


●防水仕様ケーブルにする方法。
当方製作のアーシングケーブル末端部分には保護チューブを装着してありますが、その端子側隙間にシリコン充填材を注入して防水処理を施すとケーブル末端を酸化劣化から守る効果があります。
ケーブルの芯線は銅ですのでそのままですと時間がたてば緑青(銅の錆)が浮いてきます。
ケーブルと端子との接触面は強力に圧着されているので電気抵抗が増える心配はまずありませんが、見た目も大切ですからねえ。。

それからもし誤って端子とケーブルの接合部に油脂類がかかってしまった場合に油分がケーブル内に染み込むことを防ぐ効果もあります。

<注意>
シリコン充填材は絶対に端子の接触面に付着しないように注意してください。
シリコンは絶縁体ですので接続点に付着するとせっかくのアーシング効果が得られなくなります。
マスキングテープなどで端子をカバーしてからシリコン充填することをお勧めします。
また念のためケーブル装着前には必ず端子部分を脱脂洗浄しなおしてから装着作業を行ってください。

もし万一シリコンが付着してしまった場合、コンパウンド(ワックス分の入ってないもの)で磨き、端子表面から確実にシリコンを取り除いた後にケーブルを装着してください。
あまり磨きすぎると端子表面のメッキがはげてしまいますのでご注意を。


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