ステアリングラックの保守点検(2006.02.12.)
寒い朝一、走りはじめに段差を越えた時などに ステアリングを伝わって or 足元から「ゴクッ」ときたら要点検。
クリオ・ルーテシア2/ph1/RSで散々話題になりましたが。(笑)
最近では、ph2/RSや素のph1、あるいはカングーでも この症状が出る時代になってきましたね。
原因はステアリングラックをサブフレームに固定しているブラケットに挟まれているインシュレーター(振動抑制材)が樹脂製あるいは硬質ゴム製であるため、排気熱や経年劣化で痩せ、ガタが生じる。
温度が低いときはより樹脂・ゴムの「痩せ」が顕著になるため。 というものでございます。
まずは図解で。 (図は左ハンドル車) 赤矢印で示した部分と 車両中心線から見て線対称の位置に 例のブラケットは存在します。 点線の四角で囲まれた部分の輪っかになってるのが樹脂?硬質ゴム?のインシュレーターです。 |
続いて実車でご覧いただきましょう。 (写真は右ハンドル車) ステアリングシャフトが接続されている側のアップです。 シャフト側のインシュレーターは、ラックを抱きかかえるだけではなく、左右方向の位置決めの役目もしているのがわかりますね。 左右方向の振動・音吸収の意味でブラケットとラックのリブとの隙間にも黒いインシュレーターが挟まるようになっています。 「ゴクッ」音の対策といたしましては、段階を踏んでいきますと… 1:画像のブラケットの上下のボルトナットを増し締めする。 2:それでもダメならいったんボルトを緩めブラケットとインシュレーターの間に隙間を空け、3mm厚程度の耐熱ゴム板を挟み込んでボルトナットを締めなおす。 3:それでもダメなら、新品部品に交換。 (ステアリングセンターが曖昧になってくるなど) |
いきなり画像が左側に変わってすみません。^^; こちらは左右方向の位置決めの役目はしていません。 従って、よほどのことがない限り新品に交換するのはもったいない、「耐熱ゴム板挟み」だけでも十分な気がします。(私見ですが) さて、増し締めの方法ですが、上側のナットは13mmのメガネレンチなどで表側から締めればOK。 下側は一番上の「図」のようにサブフレームを貫通してボルトが通っていますので(ブラケット側は共回り防止の「返し」がついていますね)裏側から16mmのディープソケットなどで増し締めします。 右の画像は、車両真下から見た絵です。 |
サブフレームの後から見ると右の画像のような状態です。 サブフレームに丸い穴が開いていてその奥に16mm頭のボルトが微妙に見えてますね。 ディープソケットやエクステンションをうまく長さが合うように工夫して、このボルトを締めるわけです。 「画像が少々、前ピンになってしまってて申し訳ない」 |