タイヤホイール試着実験 (02.12.27アップ)

(わざと非常に地味なページにしてみました。(笑))

先日とあるRSオーナーさんのタイヤホイールを試着させていただく機会がありました。

私が現在装着しているタイヤホイールはピレリP7000(185/60-14V)・TE37(6.5J14 offset28)
試着させていただいたタイヤホイールはピレリP-ZERO(185/55-15V)・スーパーレジェーラ(7J15 offset37)

感想は、、、、
乗り味は完全に現在装着しているものの方が良かったです。
これはそのRSオーナーさんも同意見。
私の16vの乗り味が以前から大好きだったその方は車そのものの足回りのセッティングの違いでその乗り味の差が生じてると思っておられたようですが、今回の実験でその差の原因がタイヤホイールにあったということが判明して少し驚いておられました。
というのも、RSに履いていてドタバタした感じがしていたそうなのですが私の16vに履かせてみても同じようにドタバタしたので。。。

ただし、このP-ZERO&スーパーレジェーラの組み合わせにした当初はもっとずっとスムーズだったそうですのでこのタイヤの賞味期限を過ぎているという影響も無視できませんが。(走行約9000km)
しかし、私のP7000もすでに走行12000km程度。条件は同じです。

ではいったいこの差はどこからきたのか???

勘の良い方ならもうおわかりでしょう。
そうそれは重量の差です。

試着後ヘルスメーターで重さを量ってみました。
P7000(185/60-14V)・TE37(6.5J14 offset28)は 10.9kg
P-ZERO(185/55-15V)・スーパーレジェーラ(7J15 offset37は 13.8kg
その差約3kgでした。

この差は大きいです。

ちなみに16vの純正(6J14 offset43)のタイヤホイールの重さは約15kg。
なので純正から15インチにインチアップしても乗り心地に差はあまり感じないと思います。

さらにちなみに、先日サーキット走行会用に購入した中古タイヤホイール(6J14 offset34)は約14kg。
かなり乗り心地が悪く、一般道での運転は疲れやすかったです。
もちろんSタイヤではありませんよ普通のタイヤです。

(私、納車後1000kmも走らないうちにホイールをTE37に替えたので純正ホイールの乗り心地はもうほとんど記憶に無いのですが)

バネ下重量の差というのは非常に影響が大きいんですね。実感しました。

で、話を元に戻して。
試着した際に極々軽く峠道を攻めてみましたが、どちらが速く走れるかという観点で比較してみると。
16vの車重(RSとの差は前軸重量の差となりますが)では正直申しまして14インチの方が速く走れると感じました。
まず加速が違います。軽量フライホイールを装着したかのごとくヒュンと動き出す14インチに対して15インチではちょっともたつきが。。。
コーナーリング中でも路面追従性が14インチのほうが高く舵の修正が少なくて済みます。
同じペースで走るのに気張らなくても済むといえばわかりやすいでしょうか・・・。
舵を切った瞬間のクイックさは・・・・・。。。。
これは空気圧の調整の方が影響が大きいように感じました。
あと同じサイズのタイヤ同士ならリム幅の差はそのまま現象として現れるかな。
加えてブレーキングのしやすさ。軽い分、より安易に目的の速度まで車速を落とすことができました。


<総括>
外から見た姿を重視するなら15インチ。
外からは見ない、あるいは中に乗ってる時最優先の人は14インチ。

っつーか、、要するにバネ下は軽けりゃ軽いほどイイ!! ってことですね。
どんなにがんばっても14インチと15インチを重さで比較すると14インチのほうが軽いってことで。。。。。



<雑知識>
どうして偏平タイヤや大径ホイールがこの世に登場したのか?
一般的に誤解している人が多いネタですが本来は偏平タイヤ&大径ホイールになればなるほど速く走るのには不都合なことが増えます。
65〜60程度までの偏平率が一番性能のバランスが設定しやすいとか。
50とか45・40・35など偏平になればなるほど同じ構造のままだと乗り心地が悪くて一般的な走行に問題が生じるなどなど。
従って走行性能を犠牲にして乗り心地を確保するような措置をとっているそうな。(剛性が下がるのを覚悟の上サイドウォールを柔らかくするなど)
詳しくはタイヤ専門サイトなどで調べてみていただくということでここでは割愛いたします。
F1は13インチです。ちなみに。

ではどうして偏平タイヤ&大径ホイールが必要になってきたのか?
それは大きなブレーキを収めるためです。
時代と共にクルマが重たくなってそれを確実に止めるためにより大きなブレーキが必要になってきました。
小さなサイズのままより摩擦係数の大きな素材を使えばいいじゃないか。という方もおられるでしょう。
しかし大きい方が熱容量も大きくなりフェードやベーパーロックしにくくなります。
ただそれだけなんですよね。
だから前述の通り、軽量なフォーミュラーカーは偏平タイヤ&大径ホイールを装着しません。
また、装着しなくて済むように非常に高価な特殊な素材をブレーキに使ったりしてますよね。

ブレーキサイズより大きなホイールは実際のところ機能的に何の意味があるのかわたしにはわかりません。
どうしてなんでしょうか!?教えてください〜〜〜〜。
やはり見た目のためなんでしょうか???
毎日街行く車を見ていて不思議でたまらないのです。

大マジな走り屋さんがブレーキをスープアップしてそれに合わせてホイールも大きくしているのは意味がわかります。
でも。。。。。ローターとホイールの隙間がスカスカのクルマを見るとやはり。。。。。

中には車重に対してプアーすぎるブレーキを装着しているしタイヤホイールもプアーすぎるクルマもありますし、そういうケースならインチアップしていることにも納得できます。
でも。そういうのも10年くらい前の車までの話ではなかろうか??


この手の話に納得の行かない方。ぜひオリジナルサイズで良いタイヤ&軽量なホイールの組み合わせを一度試してみてください。
でもって走りまくった上でご感想を〜〜〜〜〜。

ああ、こういうこと考え出すと夜も眠れなくなるんですよねえ。
なんでだろ〜〜〜〜♪なんでだろ〜〜〜〜〜〜〜♪


思い浮かんだままつらつらと書きました。
わかりにくい表現も多かったと思います。長文にお付き合いありがとうございました。(^^;


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