5万キロ リフレッシュ作戦 (2005.09.20.入庫) <51202km>

(期間 = 3週間。 カングーのリコールがあって忙しい合間に無理矢理入れてもらったので日数がかかりました。)

私のルーテシア2/ph1/1.6L/16vも納車後6年弱、走行5万キロを超えました。
3年目〜4年目辺りでサーキット走ったりしてたので、少し早めですが タイミングベルト・クラッチの交換をメインにリフレッシュ作戦をディーラーにお願いしました。
以下、その時に撮影した画像とともに実施内容の紹介をさせていただきますぅ。
ディーラーへ入庫して、数日後、見学に行くと。
既にエンジンは降ろされて車体は画像のような状態。

今回依頼した内容は
・タイミングベルト交換
・補機ベルト交換
・クラッチキット(ディクス&カバー)交換
・フライホイール研磨
・バルブタイミングの最適調整(Sメカニック氏に特別依頼)

・エアコンのエキスパンションバルブ交換
 (エアコンの効きが悪くて。調べてもらった結果発覚)
 (そのせいで今回のリフレッシュを決断したとも言える。w)

クラッチ交換(エンジンとミッション分離)の為にはエンジンを降ろす必要あり。んでもってその為にはドライブシャフトも抜かなきゃならんのです。
従って・エアコンのガス・冷却液(LLC)・ミッションオイルも抜き取られます。

左の画像のように、サブフレームにロアアームがついた状態でゴッソリ降ろされます。(ストラット・ブレーキキャリパーは車体側に残っていますネ)

タイミングベルトのみの交換ならばエンジンを降ろさなくてもOKなのですが、Fクロスメンバーの上側(兼ラジエタサポート)を外さなくてはならないため、その固定ボルト穴周辺の塗装が剥げてしまい、パッと見たら事故車と間違われそうなのですが・・・、
このようにエンジン降ろしちゃう場合はその点は大丈夫。

数日後、再び見に行くと、ミッションとクラッチハウジング、エンジンが分離されておりました。

ドライブシャフトが抜かれているので、ミッションケースのドライブシャフトブーツ取り付け部が丸見えですね。

クラッチキット・フライホイールも外されています。




タイミングベルトは既に交換済みでした。

んで。ここが重要なのですが。
タイミングベルトを張替えて、そのままテンショナーを締めていくと・・・。

若干ですが本来の規定位置からカムシャフトとクランクシャフトの位置関係がズレてしまいます。

そうならないように、Sメカニック氏にお願いして「技」を使っていただきました。むふふ。

今まで使用していたタイミングベルトは損傷などはなく、まだまだ使えそうな状態でしたが、欧州のゴム製品は信用ならんので、今替えておけば10万キロまで安心できるってことで。^^



補機ベルトはまだ張られていません。

しっかし、クネクネ曲げられてベルトにストレスかかってそうですねえ。

ちなみに、補機ベルトはベルトを裏返しに曲げるとリブにヒビヒビが入っていました。これは見慣れた光景なのですが、一ヶ所けっこうな亀裂が入ってました。約2mm程。

ま、即切断という状態ではありませんでしたが、ちょうどいい時期に交換できた感じっすね。

クラッチハウジングの中からミッション側を見た図です。

クラッチレバーがクラッチカバーのスプリング(放射状の板バネ)を押す仕組みがわかりますね。

上の画像から振り返ってエンジン側を見たところです。

クラッチ 及び フライホイールは取り外されています。
フライホイールはアウトプットシャフトに、7本のボルトで固定されているのがわかりますかな。
ちょうど研磨のため、外注に出されていたフライホイールが帰ってきたところでした。

ピカピカー♪

これで新車の時と同じレベルにクラッチとの圧着効率が上がります。おほほ。

取り外された、クラッチキット。

ディスクの摩擦材はまだ残りがありましたが。。
あとでわかったことですが、画像にうつっている摩擦材の内周側にあるスプリング様のもの。 これがクラッチのダンパー機構なのですが、こいつの方が逝っちゃってた模様。

なので、ジャダーが酷かったんですねぇ。 勉強になりました。(接続の際のショックを減衰できず、クラッチ盤が暴れてたってことです)
サーキット走行など、過激なクラッチの接続や 瞬間的にフル制動をかけるレーシングブレーキなんてことをしてるとマウント類だけじゃなく「こいつ」もいかれちゃう訳あるね。

それでは強化品ならオールマイティかというと街乗りでギクシャクしちゃったりする場合も考えられます。
そして強化品だと大抵圧着力を高めるためカバーのスプリングも強化されているでしょうから、クラッチペダルを踏むのが重くなります。

社外品(強化品)の部品調達ができなかったせいもありますが、今回は純正のクラッチキットに交換してもらいました。

記念にからっぽのエンジンルームの画像も撮影。(笑)

ということで、ばらした逆の順序でフライホイール・クラッチ・ミッションを接続。エンジンを搭載。ドライブシャフト接続etc..etc... を経て元通りに組み立ててもらって完成。


乗ってみた感想は、いやぁ、クラッチがスムーズに扱えます。
スナッチングもエンジンマウントやミッションケースのトルクロッドを交換した時と同じくらい激減。うれしい〜☆
クラッチって単なる動力伝達装置として以外の仕事も一生懸命やってくれてるんだなぁ。と実感。


また、Sメカニック氏の巧みの技のおかげで、強烈低速トルクエンジンになりました。
普通に街中を走っていても、無意識に5速まで入れちゃってて…。^^; (1500rpm程度だと思われ)
んで、そのままスロットルペダルを踏んでいっても痛痒なしに加速していくので気付くとアタタタな速度に。
アーシングの助けもあって多少回転が上がっても静かだから気付かない。<アホ
上も今までどおり気持ちよく吹けるのですが、知らない間に回転が上がってますぅぅぅ。<言い訳(笑)

最近はやっとその速度感に慣れてきたのでアタタタとなることはなくなりましたが、これが本当に1600ccのエンジンか?って思うぐらい低速トルク感溢れるエンジンに!


エアコンもバッチリ効くようになりました。^^
もし、別の機会にエキスパンションバルブ交換だけをしてもらってたとすると…。
エアコンガス+エアコンガス抜き作業+エアコンガス注入作業 の代金も加えてかかるので、それだけで5万円コースになっちゃいます。(助かった。。。と思う。ことにしました。 ^^;)


あとは、サブフレームをいったん外したため、ちょっと直進性に「?」な部分がありますので、次回ディーラーに行く時にチェックしてもらって必要であればサブフレームの取り付け位置微調整(固定ボルトをいったん緩め、締めなおす際にバールでこじて固定するのですが^^;)してもらうかもしれません。


とにもかくにも、これで、10万キロまで大掛かりな作業は必要ないでしょうから安心して乗れます。


最後にかかった費用をちょこっとご紹介。
作業内容・使用部品名 区分 技術料 部品数量 部品金額
エンジン・トランスミッション脱着 一式 52700.
ロングライフクーラント (持ち込み) 部品 全容量 5.7L
エアコンガス 134A 部品 4.00 10000.
トランスミッション分離 一式 7650.
トランスミッションオイル (持ち込み) 部品 全容量 3.4L
ドレンワッシャ 部品 1.00 50.
クラッチディスク交換 一式 2550.
クラッチキット(ディスク・カバー) 部品 1.00 34000.
フライホイール脱着・研磨 一式 8500.
エンジンフロントカバー脱着 一式 9350.
タイミングベルト交換 一式 17000.
ベルト(タイミングベルト) 部品 1.00 33000.
プラグ(カムシャフト部) 部品 1.00 1830.
カムシャフトオイルシール 部品 1.00 720.
ベルト(補機ベルト) 部品 1.00 3560.
A/C エキスパンションバルブ、各Oリング 交換 2500.
エキスパンションバルブ 部品 1.00 27100.
Oリング 部品 1.00 4960.
サーモスタットハウジングOリング
(交換は自分でやったので工賃タダ)
部品 1.00 360.
スタビライザーブッシュ(マウント側)
(自分でやろうとしたが、ロアアーム側も外さないとコイツが外せないことが判明。 現在物置に保管。^^;)
部品 2.00 4320.

上記金額には消費税は含まれていません。


今回、実際に支払った金額は、「同時作業技術料値引き」 や 「日産カードの部品値引き」 などが適用されましたので、上記の総合計よりも安かったです。

ただし、持ち込みミッションオイル代=約7000円.
持ち込みクーラント代(原液を薄めて使うタイプ)=約2000円.が別途加算されます。


<注意>
このページを参考にされる場合は100%ご自身の責任で行動してください。

各ショップ・ディーラーによっては価格が違う場合があります。
その為、当方はお問い合わせなどをいただいても一切関知できませんのでご了承ください。




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