ルーテシア2 リアハッチ リモコンドアロック故障修理 (2007.08.)


親父号ルーテシア2/ph2のリアハッチのリモコンドアロックが作動しなくなりました。
ph2以降は、リアハッチのノブに鍵穴がありません。(ph1には鍵穴があるのに)
なのでこの部品が故障するとリアハッチの施錠ができない!!
ということで、分解すること2回。 見事 不調原因を発見し修復いたしました。



まずはロックユニットを取り外す前の画像をごらんください。

上画像は、アンロック時、
下画像は、ロック時です。


今回、この動作がうまく出来なくなってしまい、その他4枚のドアはちゃんとドアロックできるのに、ハッチのロックだけが作動しなくなったのでございます。



この部分にアクセスするためには、リアハッチの内張りのT20ビスを取り外し、スナップピンを内装はがしなどで取り外します。

すると画像の様に作動部分が丸見えになります。

下に見えているのはリアワイパーのモーターです。


ユニットは、黄色矢印で示した T20 トルクスビス1本で固定されているのでそのビスを取り外します。

加えて、電源系は赤矢印で示したコネクタで接続されているので、丁寧に取り外します。






ユニットを外して裏側を見た図です。

アクチュエーターでロック・アンロックをしてるのかと思いきや、
マブチモーターで、ピニオンギアを回転させ、ロック・アンロック時に流れる一瞬の電気でギアを回転ロックレバーを伸び縮みさせているという機構でした。


ちなみにこの写真は、修理完了後の画像で、シリコングリスを充填した後。
最初は茶色く変色した腐れグリス(w)が塗布されてました。



ロックレバーの動きは、一番最初の2枚の比較写真を参照のこと。^^


ギアを外して内部を検証。

青矢印が先述の、ギアの回転をロックレバーの伸び縮みに変換する機構です。



で、な、なんと、どうして付いているのかわかりませんが、ゴムの「ブッシュ」が白い樹脂ギアケースに装着されていました。

そのブッシュがグリスで膨張して、ロック・アンロックの際に回転するギアがスムーズに動かない状態になっておりました。
(赤矢印の分断されたゴム片)








問題の膨張したゴムの裏側。

なんのことはない。単なるゴム栓でございました。
ここからグリスを入れたのだろうか? とか、いろいろ考えましたが意味不明〜〜(笑)


その下、グレイの樹脂パーツが、コネクタとマブチモーターの端子を接続するアダプタです。
グレー部品の写真上側のロックピン両側を内側にしぼると取り外せます。





コネクタ アダプタを外した図です。


アダプタとマブチモーターの接点の間に、接触不良が発生しないように微妙にアダプタの端子をコジってコンタクトZと導電グリス塗布を施しました。











こいつが、動きを阻害していた膨張したゴム栓の破片です。

あとは、元通り組み付けるだけです。 駆動部分やギアの歯の接触部分、ケースと歯車の接触面などなど、樹脂を犯さないシリコングリスを塗布しまくって再装着。

1回目の修理の際は、このゴム栓破片に気づかなかったのでほんの何日かでまた作動しなくなったのですが、このレポートのようにキチンと処置を施したところ、非常に快適に作動するようになりました。



<注意>
このページを参考に作業される場合は100%ご自身の責任のもと行ってください。
当方はトラブル・事故などが発生しても一切関知いたしません。



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