冷却液交換(2回目) 42001km ('04.08.08.)

前回の冷却液交換から約2年半。そろそろ冷却液の寿命も近づいてきてるだろうっつーことで交換しました。
今回はくまねこさんの方法を参考に作業いたしました。^^
作業の前に冷却液の温度を上げサーモスタットが開いて冷却液がエンジン内などの水路を自由に循環できるようエンジンを温めます。
今回は夏場だったので適当に20分位走ればOKでした。

また車室内のエアコンの温度つまみはヒーター全開にしておきます。
ヒーターの熱交換器は冷却液の温度(温水)を利用しておりますのでヒーターユニット内の冷却液もきちんと交換するために必要な儀式です。(余談:プリウス新型はインバーターエアコンなのでまた違います)

さて下準備が整ったらいったんエンジンを止めて、リザーバタンクのキャップを慎重に開けて(圧がかかっているため不用意に開けると熱湯が噴出することがある)、続いてリザーバタンクのアッパーホースを抜きます。
この際ホースクランプを外す必要があります。
また、タンクのアッパーホース差し込み口にゴム栓をして作業中 液が漏れないように処置を施します。

次に、外したアッパーホースに水道ホースを接続。ホースの反対側は巨大たらいに廃液が流れるように設置。

リザーバタンク入り口に2Lペットボトルに水道水を入れてズボっと差し込みます。
水道水入りペットボトルは2本以上用意しておくと作業効率が上がり、また後述するように安全面でも役立ちます。

さてさて、それでは交換作業に入りましょう。
この状態でエンジン始動。回転数をアイドリング〜2000回転位までに上げたり下げたりしてやると今まで入っていた冷却液がアッパーホースから巨大たらいに排出されていきます。
そしてそれに伴ってペットボトルの水がボコッボコッっとエンジン内へ吸い込まれていきます。
ペットボトルの水が空になったらすぐ次の水入りペットボトルに交換していきます。この工程を数回繰り返します。
この時、絶対に水を切らせてはいけません。エンジンが焼きつく恐れもあります。

冷却液の総容量(Lutecia/2ph1/16vの場合5.7L。RS/ph1は7.0L。)の約2倍ほどの水道水がペットボトルから給水できればほぼ廃液は透明(水道水のみ)になります。
今回給排水するためにかかった時間は約15分程度でした。

排水がほぼ透明になったら今度はそのままの状態でペットボトルの水道水の代わりに新しい冷却液を入れていきます。

今回は濃度は50%に設定。(3L弱のLLCを注ぎました)
当地ではもっと濃度が薄くても冬場凍ったりしませんが沸騰しやすさも濃さで変わるので最近流行(?)のこの濃度にしてみました。



また今回はキャビテーション防止のために添加剤も入れてみました。
昔は消泡剤と言われていたものですね。

キャビテーションというのは水路内に泡が発生する現象のことを言います。
いろいろな原因がありますが、ウォーターポンプで攪拌されたり、シリンダー内の水路に冷却液が接している表面では冷却液の沸点を超えてしまい沸騰して泡が発生したりします。
それを抑制すればエンジンの熱ができるだけ直に冷却液に伝わり、結果 冷却効果を高めるという理屈のものです。
もちろん一般に販売されている冷却液にもこの成分は入っていますが…。まあ気分気分。(笑)


んでもって、ここまでの作業が済んだらリザーバアッパーホースをリザーバタンクに元通り装着し冷却液レベルを調整。

加圧キャップを装着してしばらくアイドリング(ヒーターつまみは全開のまま)して冷却液が水路内全体で均一な濃度になるようにしてやります。

試運転後に再度冷却水レベルチェック必須。けっこう水位変化しますので。
というか、日常的に必須ですよね。ルーテシアの場合。(^^;


左の写真は巨大たらいから廃液を廃棄用のペットボトルに捨てた後に残った異物のクローズアップです。

これだけのカスが冷却液と一緒にエンジンの中をグルグル回ってたんですねえ。。。


尚、廃液はガソリンスタンドなどできちんと処理してもらいましょう。

毒物ですのでそのまま捨てると非常に危険&地球環境に良くないことです。ご注意。



ということで今回の冷却液交換のレポは終わり。 だいたい1時間ぐらい終了でした。

効果の程は、いい感じです。^^
水温の上がり下がりがはっきり水温計でわかるようになりました。
交換直前はいつも同じところを指していた。(笑)
5速低回転巡航などの時はこれまでよりも半目盛りほど水温が下がったっす。^^

また冷房の効きも気持ちよくなりました。(よく効くようになったとまでは言えませんなぁ)
どういう事かと言うと、渋滞にはまって動けない時は今までと同じですが少しでも動けば冷気が出てくるのが早くなった感じ。うしし。


今まで冷却液って不凍液の役目ぐらいにしか考えていなかったのですが、夏こそ冷却液の影響が大きいんだなあって実感いたしましたです。^^;


<注意>
このページを参考に作業される場合は100%ご自身の責任のもと行ってください。
当方はトラブル・事故などが発生しても一切関知いたしません。



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