アイドル コントロール バルブ のお掃除('03.08.21)

99年〜01年に発売されたルーテシアに搭載されたエンジン、K4M(1.6L) K4J(1.4L)←RXTフェイズ1 F4R(2.0L)←RSフェイズ1 に共通する悩みに、巡航から減速していってエンジン回転数が1500回転を割ろうかという頃にエンジンがギクシャクとスナッチングを発生するという症状があります。
原因はこれ一つとは限りませんが、アイドルバルブにカーボンが溜まってその吸気経路が本来の流量を確保できなかったりバルブの動きが阻害されて発生しているケースが多いようです。
保証期間内であれば、クレームでメーカーが新しいアイドルバルブと交換してくれますが我が金色号も3年の保証期間も過ぎましたのでこの手は使えません。(保証期間中に幸運にも2回新品に交換してもらいましたが・・)
し〜かたがないので自分でお掃除します。

新品部品は2万何千円します。もし、ぶっ潰してしまったら、たかがこんなちっぽけな部品にそれだけの¥を気前よく払う気になる人はあまりいないと思いますので、この作業を行う際は必ずご本人の責任のもと慎重に行ってください。当方はどのようなトラブルが発生しても一切関知いたしません。


赤丸の真ん中にあるのがそのアイドルバルブです。(RSは運転席前あたりにあります)
3本のタッピングで固定されています。《トルクス(サイズ:T20)》

日本車だったらこういう樹脂パーツでも固定ネジは埋め込みナットが仕込まれていて普通のボルトが使用されていると思いますが、さすがラテン車。。樹脂にタッピングで直に締め付けられていますので締めすぎたりあまりに何度も脱着を繰り返すとネジがバカになってしまいそうでちょと不安。。。

ホースとコネクタを取り外してアイドルバルブをボディごと取り外してこのダクトからキャブクリーナーをブシュ〜〜〜〜〜〜〜っと吹き込むことで中に溜まったカーボンを落とします。液が真っ黒になって出てくるので初めての時はかなり驚きました。
掃除後は内部のゴムパッキンを痛めない成分の潤滑材を塗布して可動をスムーズにしてやる工夫もいいでしょう。ただし、どのような潤滑材が適しているかは私には何とも言えません。
RSでは非分解式ですが、16vのものはご覧の通りプラスピス2本で可動部分だけを取り外すことができますのでよりキレイキレイすることが可能です。

スロットルボディへ接続するダクトにゴム製のOリングが付いているのが見えますね。取り外す時に車両側に残ってしまうことがあるので無くさないように注意。パッキン単品では販売されていません。

実は前回掃除した時にこれを知らない間に紛失していました。その上それに気付かずそのまま装着してしばらく走っていたのです。
その時の印象は「せっかく掃除したのにスナッチングがあまり少なくならないなあ」でした。

この微妙な隙間から吸気が漏れることで運転手がスロットルコントロールをする際に意図しない吸気量の変化が生じスナッチしていたようです。

あまりに運転しにくくて、でも、これが原因だとは気付かずエンジンマウントの寿命が来たのかと思いもうちょっとで新しいエンジンマウントを購入するところでした。^^;
写真はホームセンターで購入したOリング。微妙に断面が太すぎて・・・。またサイズのパッチリ合うものを探さなくては。


ということで、他のエンジンでも(電子制御スロットル=フライバイワイヤ方式のもの以外)形状は違えど同じ役割を担っている部品があり、その中がカーボン汚れで詰まりかけていたり、動きが渋くてうまく作動していないケースもあるようです。ラグナ1の2Lエンジンは何ヶ月か前にリコールになりましたよね。

以上。


◆ hirotaさんからとても貴重な情報をいただきましたのでBBSメカニカより転記掲載させていただきます。
   hirotaさんありがとうございます。


アイドルコントロールバルブの清掃 投稿者:hirota  投稿日: 9月 1日(月)20時19分13秒
K4M(16V),K4J(RXT)搭載車は注意してください。

これらのエンジンでは自動車実験教室のページで紹介されている通り、
ステッピングモータ部とボディ部が分離できます。
しかし、分離することはお勧めできません。内部のモータで可動する部分を
動かしてしまうとアイドリング設定が変わってしまいます。

私は不用意にもさらに分解してしまい、後で組み付けたところアイドリングが
3,000回転になってしまいました(バルブが全開になってしまったのです)。
ECUが自動的に調整してくれることを期待したのですが、どうやら暖機時と
エアコン動作時にバルブをわずかに動かすことしかしないようでした。

そこで再度分解して調整しましたが、アイドリングを750回転程度に調整する
のに10回くらいは分解・組付けを繰り返す羽目になりました。
結合しているビスの締め具合くらいでも結構大きく変動します。

それでも分解したいという方は自己責任で、慎重に行って下さい。

また、可動部はウォームギアで駆動され、グリスで潤滑されています。
キャブクリーナが直接かかることはありませんが、グリスを流さないためにも
量はほどほどに。



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