電動ファンの不思議

電動ファンが回り続けてる時の対処法を時々訊かれますのでまとめてみました。

特に夏場。走行後エンジン停止してからも冷却のために電動ファン(ラジエターファン)が回り続けたり、エンジン停止後しばらくしてからファンが回りだすことがあると思います。
で、エンジンを切ってもそのまま回り続けているときはたいていは2・3分回って自然に切れてくれるのですが、
エンジン停止後しばらくしてから回り始めると延々回り続けてる時もありますよね。

そういう時の対処法ですが、もう一度キーをひねってエンジンをかけ、ほんの十秒程度でもアイドリングしてエンジンを止めればファンも止まります。

これはどういう理屈なのかかディーラーで調べてもらいました。
ラジエター周辺の水温が下がっていても水温センサー周辺の水温がまだ高いためファンが回り続けている状態なので、エンジンをかけてウォーターポンプを回し冷えた冷却水を循環させることでセンサーがそれを感知してファンが止まるのか。
それともエンジン再始動でファンを強制停止させるような儀式的な行為なのか今まではっきりわかりませんでしたので。

エンジン停止時におけるファンが回るロジックは以下のようなものらしいです。

◆イグニッションスイッチ(キー)をOFFにすると水温センサーの信号はモニタ・モードにより検出されます。

1a: 水温が101℃以上ですとモニタ・モードが感知してファンが回り始めます。
1b: そして96℃以下になると止まります。

2a: キーOFF時、101℃以下なら3分間(K7Mエンジンの場合)モニターが継続されます。
2b: そして89℃まで下がったらになったらその時点で3分たってなくてもモニターを終了します。
エンジンを切った後しばらくしてからファンが回り始めるのはこの機能が働いていることによるものです。
停止時に101℃を下回ってたいても走行停止による影響で水温があがることはあります。
そして101℃を超えた場合エンジンが止まっていてもファンが回りだすということです。
ファンが回りだした後しばらくしてエンジンをかけ&すぐ切るとファンがとまるのはこのような理由からだそうです。
エンジン停止後しばらくしてから回りだすと長い間ファンが回り続けるのはこの設定温度の差によるもののようですね。

細かい所まで考えてたら知恵熱がでそうなので、今日のところはこの辺で〜。(^^;;;;

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